【日商簿記2級】独学で一発合格出来た体験記〜工業簿記勉強編〜

【日商簿記2級】独学で一発合格出来た体験記〜工業簿記勉強編〜

はじめに

社会人4年目、文系卒のサラリーマンが、日商簿記2級の資格試験に独学で挑戦し、無事合格出来た体験記です(2017年受験)。仕事の業務の関係で、P/Lや投資、減価償却など知識が必要になり、世間的にも持っていたらまあまあ見栄えするかも!、ということで、日商簿記2級に独学で挑戦してみました。

 

工業簿記勉強編

使用教材

商業簿記と同じくまずは知識や概念を詰め込んでいくためにテキストを読み込みました。使用したのも商業簿記と同じシリーズのものです↓。

 

 

こちらも同じく演習用に直接書き込みが出来るワークブックを、商業簿記と同じシリーズで購入しました。

 

勉強方法

基本的には商業簿記と同じです。知識や概念、出題範囲の全体感を掴むために、テキストを一周読み込みました。気になったところに蛍光ペンを引きつつ、1つのチャプターあたり10分ほどで読み進めていきました。60チャプターほどあったため、おおよそ10時間(カフェで5回分位・・・)ほどで一周出来たと思います。練習問題は解かず、とにかく初めての概念が多かったので、とにかく一周して工業簿記とはなんぞや、というのを掴むようにしました。

商業簿記は、日商簿記3級の延長のような分野でもあるので、概念などはすんなり頭に入ってきたのですが、工業簿記はそうはいきませんでした。これはあとから気づいたことですが、まず全体の流れが描いてあるチャプターを何度も読み返して、いま読んでいるチャプターが何をしているのかを、都度つど確認していくと、ただ読み進めていくより情報が整理されていくと思います。

また、登場する勘定科目自体は少ないです(ほとんどが費用)が、ぱっとみ紛らわしい名前のものが多いので(例:製造間接費と間接材料費など)、早い段階で「製造原価」に関する費用の分類に慣れていくと良いと思います。分類もそんなに複雑ではなく、①形態別分類:材料費、労務費、経費をと②直接費か間接費に分類する計6通りがメインで登場するので、それぞれがどのようなものに分類されるか、まずは結びつけられるようにします。

次に、テキストを一周したらワークブックに取り掛かります。

 

 

工業簿記も、商業簿記同様、手を動かして問題を解く必要があるため、書き込みが出来るタイプの問題集を使用していました。

なお、工業簿記は、問題文の情報を自分で図(ボックス図)を作って整理して解いていくことが非常に多いです。ここは逃げずに慣れていきましょう(算数の面積図のようなものを使います)。

特に左側に「月初」・「投入」のボックス、右側に「完成」・「月末」のボックスを書く作業は何度も何度も出てきますので、わからなくてもテキストを見直して慣れていきましょう。

テキスト一周からのワークブックは、おそらくボロボロだと思います(私はそうでした笑)。ここも商業簿記と同じく解説やテキストを見返していきます。こちらも15時間くらいはワークブックを一周するのに要したと思います。ワークブックの解説もしっかり説明があるので、なぜこうなるのか、なぜこの数字が計算されるのか、というのをしっかり考えるようにしました。

なお工業簿記も同じく、総合問題は直前用に最後に残しておきました。

 

気をつけたこと・難しかったこと

「製造原価」に関する費用の分類

工業簿記の基本の一つはこれだと思います。特にいたる場面で製造間接費が出てきます。最初のうちは、パターンの少ない直接費が何か、というのをしっかり覚え、それ以外は間接費、というイメージでも良いかと思います。

情報を図やグラフで整理する

工業簿記の問題を解くことの最大とも言えるコツは、問題文の情報を図やグラフにして整理することだと思います。図やグラフ以外にも表にまとめる問題もあります。かつて、小学校の頃に算数が苦手(つるかめ算とか面積図とか)だった人には嫌な思い出があるかもしれませんが、パターンは限られているので、最初は解答や解説を読みながら、情報を図やグラフにする練習に力を入れると良いと思います(幸い、私は文系ではあったものの算数は得意だったので、わりと好きな作業でした)。原価差異の計算方法はそのまんま面積図の考え方ですね。

仕訳の考え方も忘れずに

工業簿記の問題演習のほとんどは原価計算などの数的処理ですが、簿記の基本となる仕訳の知識は必要になります。幸い、出題パターンが少ないので、最初に解くときは「え、、、」となるかもしれませんが、一度慣れてしまうと2回目は解きやすくなりました。出題パターンが比較的少ないというのは、仕訳問題に限らず、工業簿記全般に言えるかと思うので、最初は問題が全然解けず、凹むかもしれませんが、解説やテキストをしっかり読み直して、何の理解が足りてなかったのかをしっかり補うことが出来れば、同じパターンの問題にはそんなに苦労しなかった、という感触がありました。

 

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