はじめに
社会人4年目、文系卒のサラリーマンが、日商簿記2級の資格試験に独学で挑戦し、無事合格出来た体験記です(2017年受験)。仕事の業務の関係で、P/Lや投資、減価償却など知識が必要になり、世間的にも持っていたらまあまあ見栄えするかも!、ということで、日商簿記2級に独学で挑戦してみました。
商業簿記勉強編
使用教材
まずは知識や概念を詰め込んでいくためにテキストを読み込みました。使用したのは↓のテキストです。
①メジャーな参考書で安心して使用できる
②立ち読みしていたらイラストがわかりやすかった
③紙質が好み
の3点です。最後は完全に好みの問題なのですが、蛍光ペンを多用する私にとっては、インクを弾かない古紙タイプのものが好みだったため、そちらをチョイスしました。参考書については大手のメジャーなものであれば内容に不安はないと思いますし、出題範囲の変更にも迅速に対応するので、あとはイラストや構成の好みになるかと思います。
問題集とセットになっている参考書も多いですが、私は↓のテキストを別途購入するつもりだったので、問題の量は少なめで、説明中心のテキストを選びました。
勉強方法
まずは知識や概念、出題範囲の全体感を掴むために、テキストを一周読み込みました。気になったところに蛍光ペンを引きつつ、1つのチャプターあたり10分ほどで読み進めていきました。80チャプターほどあったため、おおよそ15時間ほどで一周出来たかとおもいます。なお、この時に付属の練習問題は解きませんでした。
蛍光ペンは、あまりギラギラさせたくないので、フリクションのパステルイエローを愛用しています。「マークするため」というより、「読み進めている」ことを自分に暗示させているくらいの感覚で塗っています。ここら辺は各自の勉強法の好みかと思います。
次に、テキストを一周したらワークブックに取り掛かります。
簿記はとりあえず手を動かして問題を解く必要があるため、書き込みの出来タイプの問題集を3級のときから愛用していました。
この時点でワークブックはボロボロなので、解説やテキストを見返して、足りない知識や考え方を補っていきました。こちらも15時間くらい一周解くのにかかったと思います。
なお、総合問題は直前用に最後に残しておきました。
気をつけたこと・難しかったこと
商品売買の記帳方法
仕入、売上、売上原価、商品など記帳方法によって使う科目が違います。三分法・分記法に加え、販売の都度売上原価に振り替える方法もあります。それぞれの方法で、仕入れ時点、販売時点、決算時点でどのような科目でどのような仕訳が必要かまとめておくと良いと思います(テキストにまとめの表が載っていました)。
減価償却の直接法、間接法
減価償却の考え方次第は、定額法・定率法の主に2つありますが、それほど苦労しませんでした。四則演算が必要になりますが、それが厄介なイメージを与えているのかもしれません。それ以上に厄介だな、と感じたのが記帳方法です。これまた商品売買の時とみたく、直接法と間接法の2通りがあります。直接法は減価償却費として形状した分、都度都度、固定資産の金額を直接減額していく方法です。一方で、間接法は減価償却費の相手方に減価償却累計額という勘定科目を使い、仕訳をします。この2つが混合してしまうとややこしく感じてしましますが、試験では間接法が使われることが多いようなので、まずは間接法をベースに、別パターンとして直接法を覚えておくと良いと思います。
各勘定科目のホームポジション
これは紹介した参考書にも書いてあるのですが、各勘定科目のホームポジション、即ちその科目が増えた時に、借方・貸方のどちらになるのかを判断できるようになることが、仕分のベースになると思います。加えて、各位科目が、資産、負債、純資産、収益、費用のどれに分類されるのか、意識しておく必要があります。これは最後に精算表、損益計算書、賃借対照表を作成する上で必要になります。慣れてくればある程度感覚でわかるようになってくると思うのですが、不安になったら都度、テキストで確認していくと良いと思います。