歴代コナン映画の公開年とあらすじ、みどころを独断でまとめてみました。劇場版コナンに関する豆情報やツッコミ、ネタなど順次、記事を増やして行きたいと思いますのでご期待ください。このページでは第15作から第21作までをご紹介します。
ぶるーぶろぐ
第15作目『名探偵コナン 沈黙の15分』【2011年】
あらすじ
8年前のある雪の日の夜、双眼鏡をかけた少年、立原冬馬が何者かに追われ、崖から転落してしまう・・・。そして現在の今日、都営地下鉄15号線・東都線の開通式典が執り行われていたいたのだが、事前に朝倉都知事宛に脅迫状が送りつけらていたため、目暮警部達は都知事の警護にあたっていた。式典当日、東都線の真下を通るトンネル内に不審者と爆弾を見つけたコナンは、目暮警部にそれを伝え、何とか被害を抑えることが出来たのだが・・・
見どころ
劇場版初の冬が舞台となっている本作品ですが、冒頭からいきなりテロレベルの爆破事件が起きます。今回の犯人はヤバイやつと予想できます笑。そして警察関係者でもコナンくんがすっかり有名になっていますね笑。
「よかった・・・お母さんに会えた・・・」
冒頭は東京で事件が発生しますが、その後は新潟県の北ノ沢村を舞台にストーリーが進んで生きます。東京でまずコナンくんが多くの人の命を救う救世主になります。銀世界が舞台ということで、スケボーが雪道用に改造されています。ゲスト声優が演じている刑事が面白いです。
「言葉は刃物なんだ。使い方を間違えると厄介な凶器になる・・・」
後半は子どもたちを狙う犯人から雪山で対決するシーンがメインです。東京のテロの犯人はあっさりコナンに推理されますが、事件は複雑な事情が絡み合っており、そして最後に村全体を襲う事件を引き起こしてしまいます。ここでコナンの超人アクションを見ることができるのですが、さすがに大自然相手ですとコナンも命の危険に晒されてしまいます。なお、意外な見どころとして、コナンと灰原がスケボーで犯人から逃げるシーンです。２人の素直じゃない信頼関係を見ることができます笑。
「ガキが生意気なんじゃない？」
第16作目『名探偵コナン 11人目のストライカー』【2012年】
あらすじ
ある日の昼下がり、変声期で声を変えた謎の人物から、毛利探偵事務所宛に爆弾を仕掛けたと電話があった。内容は15時ジャストに爆弾が爆発する、爆発を阻止したければ、今から言う暗号を解けとのことだった。小五郎は冗談かと疑うが、謎の人物が窓の外を見てみろと言い、探偵事務所の窓を開けて見ると、なんと道路に駐車していた車が爆発した。暗号の内容は「青い少年と青いシマウマ・・・」。
見どころ
Jリーグ２０周年記念プロジェクトということもあり、Jリーグにスポットライトが当たっている作品です。実在のJリーガーも登場しています（三浦和良選手、遠藤保仁選手、中村憲剛選手、楢崎正剛選手、今野泰幸選手）。そして恐らく多くの人がこの作品で最も強く印象に残っているのが、彼らのアフレコシーンではないでしょうか笑。また、天空の難破船に続いて、コナン映画にしては珍しく殺人事件が起きません！
前半はコナンたちがサッカー教室に参加するところから始まり、今作の容疑者となる人たちがここで登場します。実在のJリーガーたちや作中のJリーガーもここで登場します。冒頭の爆破予告のシーンはこのサッカー教室の後になります。そして今作はしっかり爆弾の被害建築物が出てしまいます笑。コナンはここでもしっかり多くの人の危機を救っています笑。
「工藤新一・・・知ってるか？」
後半は再度、犯人から小五郎宛に爆破予告が送られます。そして爆破を阻止するため、Jリーガーのストライカーたちが奮闘します。また、コナンや小五郎、警察関係者たちは爆弾犯を推理していきますが、どうやら過去の出来事がいろいろと絡んでいるようで・・・。そしてラストシーンでコナンと犯人が対峙するシーンでは、コナンはもちろん少年探偵団の活躍がカッコいいです。
「11人目のストライカーはお前だったんだな。江戸川コナン・・・！」
第17作目『名探偵コナン 絶海の探偵』【2013年】
あらすじ
ある日の早朝、海上保安官の倉田が、舞鶴湾で自爆用の爆弾を積んだ不審船を発見した。その日、コナンは蘭、小五郎、園子と少年探偵団と一緒にたちは海上自衛隊イージス艦「ほたか」の見学に来ていた。入場の順番を待っていると、そこに灰原と共に大阪に来ている阿笠博士から衛星電話がかかって来た。コナンは博士に、不審船が発見されたため、セキュリティが厳しくなっているかもしれない、せっかく作ってくれた衛星電話も使わない方が良さそうだと伝えたが・・・。
見どころ
海上自衛隊の全面協力のもと、イージス艦を舞台にストーリーが進んで行きます。海上自衛隊という一般人にとっては馴染みのない世界を垣間見ることが出来ることができます。自衛隊員の人たちの言葉使いなどが独特で面白いですね。また、実在の船艦をモデルにしているため、船艦好きの方も楽しめるのではないでしょうか。
「安心しろ。オメーの１人や２人、どこにいたって見つけ出してやっからさ！」
ストーリー全体を通して大きく二つの事件にコナンが挑みます。ひとつは某国のスパイ“X（エックス）”がイージス艦に潜入しているのではないかということ。もう一つは、ある海上自衛官の左腕がイージス艦で発見された事件。この二つの事件が複雑に絡み合っていくため、少しストーリーを追っていくのが難しく感じるかもしれません。ただ、コナン映画で初のスパイが相手ということと、海上自衛隊の中にスパイが紛れているのではないか、ということから、緊張感のある作品となっています。
「協力しようじゃねえか。日本のためにな。」
また、イージス艦に乗船していない阿笠博士や灰原、平次や和葉も協力して事件を解決して行きます。ただ、ストーリーの舞台が舞鶴港や若狭湾、京都市内、大阪市内、関西空港など関西メインに次々と移るため、関西に土地勘が無い人には地理関係がイメージつきにくいかもしれません。そして最後のクライマックスは海上自衛隊が総力をあげて蘭を救出するのですが、個人的には意歴代の映画の中でもかなり感動するシーンです。このクライマックスの印象が強くて途中のストーリーの印象が薄れてしまうような・・・。
「ねえ、コナンくん。あなた、本当は何者？」
第18作目『名探偵コナン 異次元の狙撃手』【2014年】
あらすじ
ある日、コナンや蘭、小五郎、少年探偵団達は、園子の誘いで鈴木財閥が建てたベルツリータワーのオープニングセレモニーに来ていた。高所恐怖症の小五郎以外は、ベルツリータワーからの眺めを楽しんでいた。コナンは側にいたある男が、外国人の夫婦に不動産の説明をしているの聴いていたが、なんとその男が撃たれてしまう。窓の外に光の反射を見ていたコナンは、男が付近のビルから狙撃されたと考え、スケボーで犯人を追うのだが・・・。
見どころ
容疑者がアメリカ海軍特殊部隊“Navy SEALs”の元狙撃兵ということもあり、劇場版では初めて、ジェイムズ・ブラックやジョディ・スターリング、アンドレ・キャメルなどのFBIメンバーの活躍が多くあります。また、世良真純も今作で初めて登場し、コナンの相棒のような形で推理を進めて行きます。そしてクライマックスではスカイツリーをモデルにしたと思われるベルツリーを舞台に犯人と対峙するのですが、東都タワーと同様にまた被害を受けてしまいます・・・。
「スナイパーに勝てるのは、スナイパーだけだ」
東京の高層タワーが舞台になっていることと、警察関係者が多く登場することから、黒の組織は登場しないものの、雰囲気は第13作の「漆黒の追跡者」に似ています。そして容疑者や殺害ターゲットと思われる人物に外国人が多いことから、今までの作品とことなった雰囲気ですね。特に容疑者がSEALsという強敵ということもあり、さすがのコナンも苦戦してしまいます。
「赤井さんがいてくれたら・・・」
ストーリーを通して、犯人の連続殺人を防ぐために、コナンや世良、FBI、警察関係者が奮闘していきます。犯人の狙撃阻止と、残されたサイコロと薬莢のメッセージを推理して行きますが、次々と事件が起きてしまいます。事件は基本的には東京、それも浅草周辺が舞台で、実在の橋やモニュメントが登場します。間接的に京都も登場するため、前作に引き続き綾小路警部も登場します。
「もちろん、君の心臓にもね！」
後半はいよいよ犯人の正体がわかり、スカイツリーを舞台に犯人と直接対峙に向かいます。相手が凄腕のスナイパーといこともあり、コナンや蘭、FBIも苦戦します。しかしあの男の協力でなんとか一発逆転することが出来たのですが・・・。おそらく今作の最大の見所は、犯人確保後のジェイムズとある男のやりとりではないでしょうか。
「了解・・・！」
第19作目『名探偵コナン 業火の向日葵』【2015年】
あらすじ
ある日の夜、ニューヨークのオークションで、ゴッホが2番目に描いたとされる名画『ひまわり』が出品された。オークションの結果、この名画は3億ドルで落札されたが、落札したその人物は鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉であった。次郎吉は記者会見にてゴッホの『ひまわり』７つを日本に集め、「日本に憧れたひまわり展」を開催すると宣言した。次郎吉はこのプロジェクトの成功に向けて「7人のサムライ」という協力者を紹介したが、そこへ怪盗キッドが現れ、会場は大混乱となり・・・。
見どころ
第14作の天空の難破船以来の怪盗キッドが登場する作品です。また、宝石ではなく絵画にスポットを当てている珍しい作品です。ストーリーを通して、怪盗キッドから『ひまわり』を護衛するということがメインで話が進んでいくのですが、どうやら怪盗キッドの目的は盗み出すこと以外にあるようで・・・。また、いつもの怪盗キッドと様子が違うことから、他に陰謀を企てている人物とコナンは推理していきます。
「ワシには叶わぬ夢などなーい！」
前半は度重なる怪盗キッドからと思われる襲撃を、コナンや「7人のサムライ」が協力して防いで行きます。序盤からニューヨークの高層ビルで銃撃があったり、飛行機が爆破されたりと派手なシーンが続きます。そして、日本にある他の『ひまわり』も狙われてしまいます。
「でもね、見つめているだけではいつかきっと後悔する・・・私のようにね」
後半は「日本に憧れたひまわり展」が催されるレイクロック美術館を舞台に、コナンは“裏切り者”から７枚の『ひまわり』を護るために奮闘します。そして“裏切り者”の犯行の衝撃的な理由が明らかになります。そして最後は劇場版コナンお得意の脱出アクションでストーリーは幕を閉じます。もちろん、レイクロック美術館は大被害を受けてしまうのですが・・・。また、２枚目の『ひまわり』こと『芦屋のひまわり』に関する切ないエピソードが明らかになります。
「『芦屋のひまわり』を見せてやりたい人がいたんだよ・・・」
第20作目『名探偵コナン 純黒の悪夢』【2016年】
あらすじ
ある夜、１人の謎の女が警察庁に侵入しあるデータを閲覧していた。その女はデータを閲覧した後、５色のカードを見つめていた。そこへ公安警察の安室透や風見が駆けつけるも、驚異的な身体能力で窓から逃げてしてしまう。通りすがりの車を盗み、逃走を開始する女はどこかにメールを送信していた。一方、安室も車で追跡を図るが、同じくFBIの赤井秀一も追跡を試みる。激しいカーチェイスの末、赤井が放った銃弾によって、女の車は橋から落下してしまい、大爆発に巻き込まれながら東京湾に沈んでしまう・・・。
見どころ
今作は推理ものというより、完全にアクション映画となっており、コナンが事件を推理することはありません。記憶喪失の女性の身元を見つけながら、黒の組織と対峙して行きます。そこへ、劇場版に初めて登場する公安の安室や、赤井秀一を中心としたFBIメンバーも絡んできます。
いきなり冒頭から激しいカーチェイスで見入ってしまいます。冒頭だけでもアクション映画として見応えがあります笑。物語前半は、東都水族館や警察病院を舞台に、記憶を失った女とコナンや少年探偵団とのやりとりが進んでいきます。黒の組織や公安、警察の思惑が交錯する中、ほのぼのとしたやりとりが続くのですが、この時の子どもたちとの絆が物語で重要なポイントになってきます。
後半は東都水族館に新たに造られた二輪式観覧車を舞台に、黒の組織といよいよ対決します。因縁のある安室と赤井も対峙するのですが、「狩るべき相手」である黒の組織を前に、コナンも含め三者が共闘して黒の組織が用意したオスプレイに対抗します。黒の組織とのバトルアクションは第13作の漆黒の追跡者以来になりますが、規模といい個々の登場人物の魅せ場といい、前回を上回っていて激しくなっています。日本も物騒な国になりましたね・・・笑 それでもクライマックスは本当に感動します。
「そろそろ時間よシンデレラ・・・その場でかぼちゃの馬車を待ってなさい」
「前の自分より、今の自分の方が気分がいい・・・ただ、それだけよ！」
「浴びせてやれコルン・・・弾丸の雨を！」
第21作目『名探偵コナン から紅の恋歌』【2017年】
あらすじ
ある日の朝、京都・東山にある矢島邸で、ある男が百人一首の大会の映像を見ていた。男は映像から何かに気づいたようだが、直後に謎の人物に襲われてしまう。一方、コナンや蘭、少年探偵団、服部と和葉は、小五郎が大阪の日売テレビで対談の収録があるため、スタジオのリハーサルを見学していた。そしてそこには、矢島邸である男が見ていた映像に映っていた京都泉心高校の2年生、大岡紅葉がいた。
見どころ
第7作目、迷宮の十字路以来の京都・大阪が舞台となる作品です。そして今回は、大岡紅葉が登場することもあり、劇場版にしては珍しく、季節設定が秋となっています。京都・大阪が舞台ということで、服部や大阪府警、京都府警のメンバーが事件解決に向けて活躍するのですが、今作の面白いところは、事件とは別で、遠山和葉にスポットがあたります。
「しのぶれど・・・」
前半は、大阪の日売テレビで発生した爆破事件と京都の東山で発生した殺人事件を解決するため、コナンと平次、大阪府警や京都府警の面々が情報を集めていきます。一方、爆破事件で負傷した同級生のために、和葉が百人一首の大会“皐月会”に参加することになるのですが、平次の“未来のクイーン”と自称する大岡紅葉と対決することになり、猛特訓が始まります。
「一か八か・・・やるっきゃねぇ！」
後半はいよいよ犯人と思われる人物が浮上し、接近を試みるのですが、どうも不可解な点が残ってしまう。一方で、遂に“皐月会”が開催されますが、そこに参加している和葉や紅葉にも危険が迫ってしまいます。和葉の救出に向かう平次と、意外な真犯人、そして悲しくも許されない過去の真実が明らかになりました。コナンはここでもあっさり超人的な人助けをしてます笑。
「しっかり掴まってろよ、和葉ァ！その手離したら・・・殺すで・・・！」
