ロシアW杯 グループH第1戦 コロンビアVS日本 レビュー

ロシアW杯 グループH第1戦 コロンビアVS日本 レビュー

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見どころ

いよいよ日本代表の登場ですね。相手は4年前に惨敗した南米4位通過のコロンビア。4年前の雪辱を晴らしたいところですが、FIFAランキングはコロンビア16位に対して日本61位と実力差はかなりのものです。コロンビアのメンバーには、前回大会同様、エースのバイエルン所属ハメス・ロドリゲスや、フランス1部のモナコに移籍して復調した“エル・ ティグレ(虎)”ファルカオ、そしてイタリア王者ユベントスに所属しているフアン・クアドラードとタレント揃いです。一見難しそうな試合ですが、朗報としては、エースのロドリゲスが怪我で万全のコンディションではないことが挙げられます。果たして日本は4年前のリベンジを果たすことができるのでしょうか。

スタメン

コロンビア:1オスピナ;3ムリージョ、4アリアス、17モヒカ、23ダビンソン・サンチェス;6カルロス・サンチェス、11クアドラード、16レルマ、20キンテーロ;9ファルカオ、21イスキエルド

フォーメーションは4−2−3−1

日本:1川島;3昌子、5長友、19酒井宏樹、22吉田;7柴崎、8原口、10香川、14乾、17長谷部;15大迫

フォーメーションは4−2−3−1

 

前半

日本ボールでのキックオフで試合開始です。いよいよ日本代表のW杯が始まりました。注目のトップ下には本田ではなく、パラグアイ戦で好調だった香川がスタメンを務めていますね。今大会はどのチームも運動量が豊富なので、走れる香川のチョイスは良い選択だと思います。コロンビアが攻め、日本が堅守からのカウンター、という流れになるのかと思った試合開始早々、いきなり日本にチャンスです。後方からのロングボールに大迫が粘り、そのまま前へ抜け出します。シュートはGKに弾かれたものの、こぼれ球に詰めていたのは香川。その香川のシュートをなんとコロンビアのカルロス・サンチェスがハンドで止めてしまいPKの判定。さらに決定機阻止として、サンチェスにはレッドカードが提示され一発退場となってしまいました。思いもかけない形で得点のチャンスと数的有利を得た日本。PKのキッカーは香川。落ち着いて中央付近に蹴り込み、日本が先制です。本大会初の退場&一発レッド(しかも大会史上2番目の速さ)ということで、日本に有利な条件が揃いました。こうなったら勝ちを狙いに行きたい日本。しかし、地力で勝るコロンビア、ファルカオが危ないシーンを作ったかと思えば、長谷部のファールを誘発し、ゴール右斜め前の位置でFKを獲得。キンテーロが意表をついたグラウンダーのFKを放ち、GK川島は惜しくも止めることが出来ず、数的優位にも関わらず同点に追いつかれてしまします。

後半

日本の数的優位は変わらず。しかし、攻勢に出ているのはコロンビアで、日本は守る時間帯が続きます。特に前線の選手になかなか良い形でボールが入らず、耐えるシーンが続きます。ここで、コロンビアがついにエース、ハメス・ロドリゲスを投入します。しかし負傷明けのハメスはコンディション万全ではないのか、あまり動きにキレがないため、日本の守備陣も落ち着いてパスを繋ぐことができるようになりました。そしてここで日本も選手交代。トップ下の香川に変えて、本田を投入します。本田の投入直後、酒井宏樹のシュートからCKを獲得します。左サイドからのCK、キッカーは柴崎に代わって左利きの本田が蹴ります。ふわりとしたいいボールがゴール前へ。そこにドンピシャでヘッドであわせたのが大迫。さすがのオスピナでもセーブできないゴール右隅に決めついに勝ち越しに成功します。その後はコロンビアの攻撃をなんとかしのぎ、ATの5分を乗り切り試合終了。日本が見事、大金星を手にしました。

所感

4年前のリベンジ、W杯初のアジア勢による南米勢撃破・・・まさに快挙といってよい勝利だったと思います。もちろん、ラッキーな要素もありました。開始早々の相手MFのハンドによる一発退場、そしてPK獲得。また、ハメス・ロドリゲスの怪我による先発落ちと投入後の不調。さらに言えば、ファルカオも決定力に欠けていましたし、右サイドのクアドラードが早い時間帯でベンチに下がったのもラッキーかと思います。もちろん最初のプレーは大迫の粘りと、香川がうまく詰めていた賜物なので、決して日本がなにもせず、たまたま手に入れた結果ではないでしょう。守備陣はしっかり相手の攻めを抑えきれていましたし、両SBも攻守に効いていたと思います。長友は序盤から奔走していました。酒井宏樹は前半は慎重だったのか後半に攻撃面で効き始めていましたね。3列目の2人も数的優位ということもありよくボールを捌けていて、特に柴崎みたいなタイプは、レベルの高いチームには必ず1人はいるタイプの選手なので、今の日本代表がより格上と渡り合っていくには必須の選手だと思います。長谷部も安心してみれるのですが、少々パスミスが多かったのが気になります。香川のトップ下は正解でしたね。どの国も運動量ある試合を繰り広げていたので、本田より運動量や機動力で優る香川を先発にしたのはよかったと思います。2列目の両サイドの2人はあっぱれです。終始、運動を続け、攻守に効いてました。そしてMOMは大迫ですね。1TOPにも関わらず、走り続け攻守に奮闘しており、値千金のゴールも決めました。次は難敵、アフリカ勢のセネガル。難しいと思いますが、ここで勝ち点を獲得できれば、GL突破に大きく前進します。この試合のように、早々にアドバンテージを得ることは恐らくもうないと思うので、よりハードワークして善戦して欲しいです。

 

 

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